ライン工の年収と求人情報まとめ!正社員になれるの?

ライン工の年収と求人情報まとめ!正社員にはなれる?

ライン工は、いわゆる自動車工場などの製造業の工場で、生産ラインの中で仕事をする人たちのことで、正社員と非正規社員がいます。

ここで取り上げるのは非正規社員のライン工で、「期間工」、「期間従業員」とも言われます。

ライン工になった場合収入はどの程度あるのか、どんな福利厚生があるのか、主な仕事内容はどんな作業をするのか、非正規社員のライン工から正社員への道はあるのかなどの情報を集めてみました。

【目次】ライン工の年収と求人情報まとめ!正社員にはなれる?
  1. ライン工の年収と求人情報
    1. トヨタ
    2. 日産
    3. アイシンAW
  2. ライン工とは?
    1. ライン工から正社員にはなれる?
    2. 高卒や大卒でライン工にはなれる?
    3. ライン工の主な仕事内容
    4. ライン工の平均的な年収
    5. メリットとデメリット

ライン工の年収と求人情報

まずはライン工の年収について、大手10社の金額を求人サイトの情報を参考にまとめてみました。

企業名 年収目安 月収目安 入社時手当
トヨタ 425万円 28.3~30.6万円 20万円
マツダ 415万円 30.2万円 27万円
スバル 411.3万円 29.5~31.8万円 5万円
ホンダ 418万(※1) 初月最大31.9万円 最大20万円
日産 380万(※2) 31.7~34万円 5万円
いすゞ 252万円(※2) 21~32.9万円 なし
スズキ 360万円(※2) 30万円 10万円
NTN 276万(※2) 23万円以上 20万円
日野 496万(※1) 初月最大43.5万円 8 万円(最大38万円)
アイシンAW 366万円(※2) 27万円 10万円
※メーカー名をクリックすると詳細情報に移動します。
※申し込む時期によって給与や待遇に変動があります。
※1「ホンダ」「日野」は半年の金額×2で算出しています。
※2「日産」「アイシンAW」「いすゞ」「スズキ」「NTN」は月収×12で算出しています。

上記の中から、正社員登用の実績が多いメーカーを3社ピックアップして紹介します。どこの企業にも共通していますが、正社員になるメリットは、

  • ボーナスが出る
  • 昇任して役職に就ける
  • 退職金が出る
  • 勤務年数が長くなるほど高収入になる
  • 老後の年金受給額が高くなる

などがあり、企業によってはフレックス休暇をとることもできます。

逆にデメリットは、

  • 年齢が若いとライン工より収入が低下する
  • 責任が重くなる
  • 住居費が発生する

などがあります。今回はトヨタ、スバル、アイシンAW3社のライン工から正社員になるために必要なことや、正社員登用試験に受かる人の特徴などの情報をまとめていくので、参考にしてみてください。

トヨタ

トヨタ(TOYOTA)

トヨタのライン工から正社員に登用した人数ですが2015年~2017年の3年間で1,080名というデータがあります。

ここから読み取れることは、1年間にライン工から正社員になった人は300人を超えるという計算になります。

ちなみにトヨタの正社員登用試験は年4回で、1月・4月・7月・10月に実施されています。

受験条件

トヨタの正社員登用試験を受験するためには、以下の条件が必要になります。

  • ライン工として1年以上の勤務実績があること
  • 勤怠が優秀で作業上のミスが少なく上司から推薦をもらえること

推薦の内容はある意味では試験結果と同じぐらいか、それ以上のウエイトがあると言われているので、日ごろの出退勤や仕事に向かう姿勢に気を配っておく必要があります。

合格する人の特徴

正社員登用試験に合格した人の特徴ですが、月間5件以上の創意工夫案を提出している人や、QC(品質管理)活動に積極的に参加している人が多いです。

創意工夫案もただ出せばいいということではなく、実質的に有効と思われる案をどれだけ出せるかということがポイントになります。つまり、日々の仕事に対してどれだけ真剣に取り組んでいるのかが判断材料になるので、意識しておきしょう。QC活動も同じです。

あと年齢で見ると20代で正社員になる人の割合が多いので、ライン工からトヨタの正社員を狙っている人はなるべく早めに期間工になることをおすすめします。

トヨタの期間工の口コミや詳細はこちら

スバル

スバル

スバルがこれまでにライン工から正社員に登用した人数は847名というデータがあります。近年は毎年100人前後の期間工を正社員に登用しているのでチャンスがあります。

正社員登用試験は年2回で、前期が5月中旬~下旬に筆記試験、6月中旬~下旬に面接試験を行います。後期は11月中旬に筆記試験を、12月上旬に面接試験の実施をしています。

受験条件

スバルの正社員登用試験を受験するためには、以下の条件が必要になります。

  • ライン工として1年以上の勤務実績があること
  • 勤怠が優秀で作業上のミスが少なく上司から推薦をもらえること

トヨタと同じ内容ですね。それに、上司の推薦内容が試験と同じかそれ以上のウエイトがあるのもトヨタと同じです。

合格する人の特徴

スバルでライン工から正社員に登用される人の特徴ですが、職種としては圧倒的にトリム工程出身者が多いです。

トリム工程とはライン上で部品の取り付けや、ラインで使う部品の供給、それに完成した車の点検をする工程のことです。

正社員登用される人の年齢は20代が多く上は35歳ぐらいまでだと言われていますが、中には40代で合格した人もいるようです。

30代や40代でライン工から正社員になろうと思っている人は、スバルの期間工をチェックしてみてください。

スバルの期間工の口コミや詳細はこちら

アイシンAW

アイシンAW

アイシンAWでライン工から正社員に登用した人数は2012~2015年までの4年間で1,589名で、年間400人近くの人が正社員登用試験に合格していることがわかります。

試験は年2回あるとのことですが、具体的な時期については分かりませんでした。

受験条件

アイシンAWの正社員登用試験を受験するためには、以下の条件が必要です。

  • ライン工として6ヶ月以上の勤務実績があること
  • 勤怠が優秀で作業上のミスが少なく上司から推薦をもらえること

トヨタやスバルでは勤務実績が1年以上でしたが、アイシンAWは6ヶ月以上で受験できます。

上司の推薦が試験結果に大きなウエイトを持ちますが、これには理由があって採用する企業側としてはライン工としての実務を一定期間観察した結果で判断することができるからです。

新卒者採用の場合だと筆記試験と面接試験の結果でしか判断できないので、実際に現場で使えるか分からない人間を採用することになります。

しかし、ライン工から正社員に登用する場合だと上司の推薦状があるため、企業としては安心して雇えるメリットがあります。

合格する人の特徴

自動車会社と違って、重い物を上げ下げしたり運んだりすることがないので、正社員登用試験の合格者には女性やミドル層の多いことがアイシンAWの特徴になっています。

年齢などにはあまり関係なくライン工を正社員に登用している企業が、アイシンAWになります。

ただし細かい作業が多いので、視力が衰えていると厳しいかもしれませんが、体力的には歩き回れる脚力があれば大丈夫です。

なるべく早めに正社員になりたい人や、女性やミドル層で正社員になりたい人にはアイシンAWの期間工がおすすめです。

アイシンAWの期間工の口コミや詳細はこちら

 

期間工から正社員へ登用されようとした場合、人間関係を良好にしておくことも重要なポイントになります。

仕事帰りに上司に誘われたら断らずに飲みに行ってさりげなく自分をアピールするとか、職場のイベントには必ず参加して人間関係を作っておくなど、日ごろから積極的に自分を知ってもらうようにしましょう。

また仕事中にも上司も含めた周囲の人と、上手にコミュニケーションをとって意思の疎通が図れるところをアピールしておく必要もあります。

この2点は先ほど紹介した3社に限らず、ライン工から正社員になろうと思った場合、どこの企業にも共通して言えることです。

要するに職場は人間が構成している組織であり空間なので、人間関係を上手に保てない人は正社員としては難しいと判断されるケースが多いということになります。

正社員になった年齢が若いほどライン工の時よりも収入は低下する率が大きくなっていますが、正社員になって勤務年が長くなれば当然期間工よりも収入は相当良くなります。これも全企業に共通しています。

正社員になるのでしたら、収入は短期的に考えないで中・長期的な展望で考えるのがポイントです。

ライン工とは?

ライン工

ライン工とは、前述のように自動車工場に代表されるような製造業の工場で、流れ作業のラインの中で生産に関わる加工や組み立て作業に携わるすべての従業員のことをいいますから、正社員も非正規社員もいます。ここで取り上げているのは非正規社員です。

非正規社員のライン工は企業に直接雇用をされている契約社員で、その勤務期間は35ヶ月となっています。

この勤務期間には法律が絡んでいて、労働基準法14条に「労働契約は、期間に定めのないものを除き、一定の事業の完了に必要な期間を定めるもののほかは、三年を超える期間について締結してはならない」と定められているからです。

この規定を破って三年以上連続で勤務をさせると、無条件で正社員にしなくてはならないため、35ヶ月までの雇用契約を締結することになるのです。これが、非正規社員ライン工の企業内での立場です。

非正規社員ライン工の賃金は、初年度よりも2年目、2年目よりも3年目という感じで上がっていきますし、正社員のボーナスや退職金に当たる満了報奨金や慰労金も支給額は高くなります。

とはいえ、35ヶ月満了でいったん退社しますが、6ヶ月間のクーリング期間を置くと再雇用してもらえるケースが多いので、非正規社員ライン工の労働力が必要とされている間は、案外安定した仕事を確保できることになります。

ただしこのケースの場合、残念ながら賃金もいったんリセットされてしまいますが、前回の勤務評定は残っていますから、真面目に働けば正社員への道も開けます。

非正規社員ライン工は期間工とは違うのかという疑問がありますが、企業内での立場はまったく同じです。

ただし期間工の仕事内容は生産ラインに携わるものだけではなく、例えばフォークリフトを使った工場内の物流を担当するなどのような、生産ライン以外の仕事がありますが、ライン工の仕事内容はすべて生産ラインに関わることになるところが、名称の違いの由来です。

ライン工から正社員にはなれる?

非正規社員ライン工から正社員になる道はあるのかというと、その答えはYESです。

理由は多くの製造業で、ベテランの人手不足が予想されているからです。団塊の世代が次々に定年でリタイアしてしまい、その次の世代の人たちも続々と定年リタイアの時期を迎えています。

そのため企業側としては定年の延長制度や定年後の再雇用などで、何とかベテランの人材を確保しようとしていますが実情はかなり厳しく、生産が追い付かない状態になっている業種もあります。

そのためライン工や期間工の中から優秀な人材を発掘して、正社員に登用する企業が増えています。

それに企業側としても実務に就いているライン工から採用することで、期待外れの正社員を増やさなくて済むというメリットがあるので、かつてはかなりタイトだった正社員への門戸は、かなり開けているといっても過言ではありません。

かつては合格率が数%といわれていたトヨタでさえ、2015年~2017年の3年間で1,080名を正社員に登用しているので、ライン工から正社員への道は十分に開けているといえます。

高卒や大卒でライン工にはなれる?

工場の仕事はなんとなく学歴のある人が選ぶような仕事ではない、というような風潮がありました。確かにバブルに沸き返っていたころ、よく言われていた3K(きつい・汚い・危険)職業の1つだったことは間違いありません。

このため、事実かどうかは別にして、工場の仕事は中卒の人が仕方なく働いていた、ということをいう人もいました。

しかし現在ではそんな労働環境は払拭されていますし、誰もそんなことをいう人もいなくなりました。それに加えて、ライン工の応募資格は「学歴・経験不問」がほとんどです。

この条件を逆に言うと高卒はもちろんですが、高学歴の大卒や大学院卒の人でも応募資格はあるということになります。

さらに現代社会では大卒だからといって、必ずしも優良企業に就職できるとは限らないので、ライン工を選択肢に入れて社会に出ていくこともひとつの生き方かなとも思えます。

それにライン工の場合、前述のように高収入で寮生活をしていると、生活費をかなり抑えることができるので貯蓄はしやすくなります。

大卒の人は貯蓄をして起業をすることもひとつの道だし、高卒者は貯蓄をして学費を稼いで大学に入ってから、理想としている仕事に就くことも選択肢のうちだと考えられます。

ライン工の主な仕事内容

ライン工の仕事ですが、大は自動車工場の生産ラインのどこかを担当する仕事から、小は食品メーカーの生産ラインで、食材を機械に入れてカットするとか、調味料を計量して機械に入れる、あるいは出来上がった製品の検査や箱詰めのようなものまであります。

この生産ラインのどこか1つのパートを担当して、同じ作業を1日中繰り返すことになるので、非常に単調なため、集中力を維持することが大切です。集中力が切れてしまうと思わぬミスをすることがあるので、ライン工は集中力の維持が仕事上の生命線だとも言えます。

しかし多くの場合は2時間に1回10分とか、午前に1回午後は2回それぞれ20分ぐらいの休憩時間がもらえますので、その時間でリフレッシュできます。リフレッシュすることで、再び集中力を取り戻していけるので、休憩時間を上手に使うことも必要です。

ちなみに休憩時間の取り方や長さは、企業や業種によって違いがあるので、詳細は面接のときに確認してください。

ちなみにライン工の求人の中でも、その求人件数と企業数の多い自動車工場のラインと仕事内容を挙げておきますので、参考にしてください。

自動車工場の仕事-1ボディー関係のライン

自動車工場のラインは大きく別けるとボディー関係のラインと、エンジン関係のラインに分けられます。まずボディー関係のラインと仕事内容を説明していきます。

プレス工程

ロール状に巻かれた鉄板を、大型のプレス機を使ってドアやエンジンフード、トランクリッドなどのボディーを構成するパーツの形に作っていく工程です。期間工は主にプレス機の操作を担当します。

溶接工程

溶接ロボットがプレスで作られた各パーツをつなぎ合わせていくので、ここでも期間工は溶接ロボットの操作が主な仕事になります。

塗装工程

防錆塗料の入ったプールに車体を漬けたり、仕上げ塗りをするロボットのアームが入らないような部分を期間工が担当します。

組み立て工程

塗装が終わったボディーにエンジン・サスペンション・ブレーキ・タイヤ・ガラス・灯火類・ダッシュボードやシートなどの内装部品を組み付けていく工程で、ロボットができないような細かい仕事を期間工が担当します。

検査工程

最終的に完成品として社内基準に達しているかどうかの検査をする工程です。取り付けられている部品に緩みはないか、取り付けを忘れている部品はないか、塗装に傷があったりゴミが入っていないか、作動部分はきちんと動くのか、灯火類はきちんと機能するのかなど、多岐に亘った検査項目を期間工がチェックしていきます。この検査をクリアーして、初めて完成品になります。

自動車工場の仕事-2エンジン生産ライン

続いて車の心臓部ともいえる、エンジン生産ラインの仕事内容です。エンジン生産ラインは、かなり高温下での作業があることが特徴です。

鋳造工程

溶けたアルミや鉄を鋳型に流し込んで、エンジンの部品を作っていきます。基本的にロボットがやってくれますから、期間工はマシーンオペレーションが主な仕事になります。

機械加工工程

切削後、熱処理をした部品を研磨作業などで、高精度なものに仕上げていきます。部品に求められる精度はその誤差1/1000mm以内という高精度ですが、これも基本的に機械がやってくれますから、期間工は部品を機械にセットしたり機械の操作が主な仕事になります。

エンジンの組み立て工程

高精度に仕上げられた各部品を、エンジンブロックに組み付けていきます。ピストン・コンロッド・クランクシャフト・カムシャフト・バルブ・バルブスプリング・オイルパンなどをエンジンブロックに組み付けて、完成品のエンジンにしていきます。

性能テスト工程

完成したエンジンをテストベンチで実際にまわして、規定の性能が出ているのかどうかをテストします。出力、トルク、最高回転数などが規定値に達しているのかどうかをテストして、合格したエンジンをボディーのラインにまわしていきます。

ライン工の平均的な年収

ライン工になるといったいどの程度の収入を得られるのか、ということがライン工になるかどうかの分かれ目になることが多いと思います。

ライン工の収入ですが低い人でも年収250万円以上、普通の人だと300万円台で多い人の場合には400万円台、中には500万円に達する人もいます。

400万円~500万円という年収が稼げるのは、人材を確保するために高賃金を用意している大手自動車メーカーに多く見られます。

300万円台の年収はやはり大手自動車メーカーや、自動車部品メーカー、精密機械メーカー、電子部品メーカーに多く見られます。そして年収250万円ぐらいのケースは、食品製造メーカーにみられる賃金体系です。

ある面では年収が多いほど体力的な要素が必要ですし、室温や騒音面といった労働環境もやや悪いことが多いといえます。逆に年収が少ないほど、体力面に優しくて労働環境は良いということがあります。

それと同じ企業の同じ工場でも、配属先によって若干賃金には違いが出たり、同じ企業でも工場のある地域によっても賃金には違いの出るケースもあるので、確認してください。

ライン工のメリットとデメリット

ライン工のメリットデメリット

ライン工として働くとどのようなメリットがあるのか、逆にデメリットとして感じることにはどのようなことがあるのか説明をしていきます。

ライン工になって得られるメリット

ライン工になって得られる大きなメリットは4つあって、それは以下の通りです。

  • 学歴が不要なので職を得やすい
  • 対人関係が苦手な人でもできる仕事
  • 優良な大手企業で働ける
  • 年齢に関係なくガッツリ稼げる

このような大きなメリットがありますので、それぞれの内容について、説明をしていきます。

学歴が不要なので職を得やすい

工場内の仕事の場合、一般的なビジネスに関わる仕事のように、学歴やスキルを要求されることはありません。

そのためライン工の求人はほとんどの場合、学歴・経験不問という応募資格になっていますから、中卒者でも職を得やすい職業だといえます。

もう少し噛み砕いて言うと、一般的な常識から甚だしく外れているようなことがない限り、選考会の面接で落とされるケースはごく稀だから、職を得やすいといえます。

ただし、いったん仕事を始めると、勤務評定は社内の規定通りになりますから、自分の働きが基準値以下の場合契約更新をしてもらえないケースがあります。もちろん、あまりひどい場合には途中解雇の理由になりますので、きっちり働かなくてはいけません。

コミュニケーション能力に関係なくできる仕事

一般的なビジネスシーンでは、必ずといっていいほどコミュニケーション能力が要求されます。営業職はもちろんですが、技術職や事務職でも上司や同僚、部下との間で意思の疎通を図るためには、必ずコミュニケーション能力が必要だからです。

しかしライン工の仕事は流れ作業ですから、決められた作業を淡々とこなしていくので、特にコミュニケーション能力が必要だということはありません。

そのためコミュニケーション能力に自信がない人でも、安心して働ける職種だといえます。

優良な大手企業で働ける

一般的にいって優良な大手企業に就職をすることは、はっきりいって非常に困難です。

優良な大手企業に就職をするためには、有名大学に進学をしてそれなりの成績を残し、サークル活動などを通じてある程度社会に貢献をしたという実績がないと、なかなか採用にはなりません。なんとなく、東大法学部に合格するような、そんなイメージすらあります。

ところが製造業の優良な大手企業の場合だと、工場勤務の従業員を大量に募集するため、総合職の求人とは事情が違うので採用してもらいやすくなります。

非正規社員のライン工とはいえ、企業との直接雇用契約で採用されますから、福利厚生などの面では非常に大きなメリットがあります。企業グループで契約している、あるいは企業自体が運営している各種施設を、とんでもない低料金で利用できるなど、相当大きなメリットがあります。

年齢に関係なくガッツリ稼げる

新卒で入社した会社で、一定の年数を勤務していくとそれなりに収入は上がりますが、新卒時からいきなり高収入を得ることはできません。とくに中卒者や高卒者のような10代の人の収入は高くないことが普通です。

ところが非正規社員のライン工の場合だと、学歴や経験、それに年齢などで賃金が決まっているわけではありあませんから、いきなり高収入を得ることが可能です。

新卒者の初任給ですが、大学院卒で月収約220,000円、大卒で約200,000円、短大卒で約170,000円、高卒で約160,000円というのが平成26年の平均値だといいます。

しかし大手メーカーの非正規社員ライン工になると、10代でも月収約300,000円という金額を稼ぐことも十分に可能です。

ライン工になって生じるデメリット

非正規社員のライン工になって生じるデメリットは5つあって、それは以下の通りです。

  • ちょっとガテン系なので体力がいる
  • 単純作業の繰り返しなので飽きる
  • 向き不向きが出やすい
  • 体調管理が難しい
  • 社会的な信用度が低い

このようなデメリットが生じることも確かなので、それぞれについて説明をしていきます。

ちょっとガテン系なので体力がいる

すべての工場の生産ラインがそうだとは限りませんが、ライン工の仕事は多くの場合体力が要求されます。とくに自動車工場の場合には、この傾向があります。

基本的に立ちっぱなしで、配属される部署によってはエンジンの生産ラインの鋳造工程のようにかなり高温下での作業を強いられますし、塗装工程のように溶剤の臭いの中で仕事をすることもあります。

他にもシートのような重い部品を動かさなくてはいけないこともあります。それも1日1個だったらたいしたことはないのですが、数えられないぐらいたくさんのシートを動かすわけですから、かなり大変な仕事だといえます。

でも中には精密部品メーカーや電子部品メーカーのように、重いものを持つ必要もなく、しかも座り仕事が中心というケースもあります。これだったら女性でも十分に可能な仕事です。

単純作業の繰り返しなので飽きる

ライン工の仕事は、単純作業を淡々と繰り返す内容が大変多くあります。例えばエンジンの組み立てですが、1日中オイルパンをエンジンブロックに取り付けるために、ボルトとナットを締めていくだけというような仕事もあります。

しかも絶え間なく一定のスピードで流れてきますから、自分の判断で止めるとか休むということはできません。

このような単純作業を強いられることに苦痛を感じる人にとっては、デメリットになる可能性もあります。

向き不向きが出やすい

体力的なことや単純作業に対しては、ある程度の期間同じ仕事をやっていると慣れが出てくるので、解消するケースもあります。特に少々重いものを動かすなどというのは、一種の筋トレだと思えばすぐに慣れてしまいます。

しかし工場の臭いやかなり大きな騒音にたいして、慣れという免疫ができない人もいます。こんな人にとっては、やはりデメリットになってしまいます。

それと多くの場合寮に入ることになりますが、これに対しても慣れという免疫ができない人もいます。例えばプライベートな時間まで、職場の人間と同じ空間で食事をしたり、廊下ですれ違うことが嫌だという人にとっては、完全にデメリットになってしまいます。

体調管理が難しい

工場は24時間稼働していますから、どうしてもシフトに深夜勤務が入ります。しかもシフトですから、他の班と週ごとに交替制で深夜勤務をこなさなくてはいけません。

そのため、深夜勤務に慣れたころには、再び昼間勤務に戻ります。そして翌週には再び深夜勤務に就くわけですから、体調管理はなかなか大変です。

この体調管理がうまくできない人にとっては、デメリットになってしまいます。

社会的な信用度が低い

非正規社員ライン工は、同じライン工でも正社員の人よりも社会的な信用度は、どうしても低くなりがちです。

正社員ライン工が住宅を購入するときなどは、住宅ローンを組むことは可能ですが、非正規社員ライン工の場合、住宅ローンは組めないケースが出てきます。

現在ではあまり多くはありませんが、クレジットカードの審査で落ちてしまうケースもありました。それに、自動車ローンの審査で落ちる人もいます。

これらのケースは正社員ライン工でしたら、まったく問題にはならないのですが、やはり社会的信用度はやや低いことを認識しておく必要があります。

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※このランキング内で紹介している情報は求人サイトを参考に2022年1月に作成したものです。
※記載している入社祝い金や継続勤務の手当は時期や各企業の条件等によって増減します。
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