期間工の人付き合いっていうのか、人間関係って人それぞれです。自分のように同期や、同期じゃなくても中の良い奴を作って、比較的濃い付き合いをするタイプもいれば、真逆で人とはあまり交流しないタイプもいます。
どちらが多いのかっていうと、正直言ってあまり交流しないタイプの方が、やや多いのかなっていう感じはします。
このタイプの人は、基本的に人と接することが苦手な人と、どうせ数ヶ月で辞めてしまうわけだから、妙な人間関係を作ると後々面倒だから、という二通りに別けられそうですね。
自分の周りにも何人も、この人とあまり交流したがらないタイプがいます。その中に、なんだか人を拒否・拒絶しているような態度をとる人がいます。
この人は、もともと人と接することが苦手なんだと思います。だけれど一言でいうと、感じ悪いですね。なんだか、自分も含めた周りの人全部に、壁を作っているような気がするからです。
いくらなんでも、あれは拙いと思います。なんでか、っていうと、他人に壁みたいなものをつくると、相手も同じように壁を作ってしまうからです。もちろん、意識的にじゃなくて、無意識にやっていることですけれど。それでも、壁は壁です。
こうなると、仕事で何か聞きたいことがあっても、相手の壁を感じてしまいますから、なにも聞けなくなってしまいます。結局、困るのは自分自身だっていうことですね。
そこで、今日は、どうやったらなるべく人と交流しないで、しかも上手に期間工生活を過ごせるのかということを、話していきます。
最低限の交流で上手に立ち回っている人
実は、すごく感じの良い人なんですけれど、人とはほとんど交流しない期間工がいます。この人をFさんとしておきましょう。
Fさんとは、職場では違う班なのでそれこそ接点はないのですが、寮が同じ棟なので比較的よく顔を合わせます。
そのときに、特ににこやかにするわけじゃないんですが、必ず挨拶をしてくれます。こちらから先にすることもあれば、Fさんから先に挨拶をしてくれることもあります。
このときに、必ず人の顔をみて、挨拶をしてくれます。だから、「形だけ」っていうような感じにはならないんですね。
そんなことがずっと続いていますから、なんだかFさんには親近感がわきます。だから、Fさんが他人とはほとんど交流しないとは、想像もつきませんでした。
むしろ、自分と同じタイプで、積極的に仲の良い奴を作って、交流をしているものとばかり思っていたぐらいです。
Fさんは多分、どうせ短期間で辞めてしまうんだから、やたらに人間関係を作ってしまうと、後々面倒だと思っているタイプなのでしょう。
しかし、これは見習う必要があります。本当に、最低限のことだけやっておけば、自分自身と他人の間に壁はできません。
こうしておけば何かあった時には、他の人に気兼ねなく声をかけられるからです。
最低限のこととはなにか
では、人とあまり交流をしなくも済むけれど、自分自身と他人の間に壁を作らないための、最低限のことってなにか、考えていきましょう。もちろん、挨拶以外に、です。
それには、6つのポイントがあります。その6つとは
・自分のことは話さない
・人のうわさ話や悪口には応えない
・飲み会には参加しないキャラを作る
・相手をけなさないで誉める
・相手の話に同意する
・嫌なことははっきり断る
以上の6つです。
これを、ひとつずつ解説していきます。もちろん、Fさんの行動を参考にしています。
ポイント-1自分のことは話さない
自分のことを話す、いわゆる自己開示をしてしまうと、かなり興味や親近感を持たれることが多くあります。
例えば、野球の大谷選手が好きだという情報を開示してしまうと、「え! あんたもそうだったの? いいよね、大谷翔平。あんなすげ~奴、今後も出来るのかな? あんたもそう思うだろう」っていう感じになります。
徹底的に自己開示を避けて、なにか話題に詰まったら、相手に話を振ってしまうことが、上手く立ち回るコツです。
ポイント-2人のうわさ話や悪口には応えない
なぜか、人間って噂話が好きです。その中には、当然ですが悪口も出てきます。噂話や悪口に対して、良いとか悪いとか応えると、後でそのことが独り歩きすることがあります。
これが原因で、今度は自分のことが噂話のネタになるケースもあります。だから、噂話や悪口がでて、何か聞かれそうになったら「へぇ~、そうなんだ」などと、受け流してしまいましょう。こうしておけば、それ以上突っ込む人は少ないですから。
ポイント-3飲み会には参加しないキャラを作る
自分たちの場合酒が好きなので、よく誰かの部屋で酒を持ち寄って飲みます。これが結構楽しくて、次第に仲間が増えてしまいました。もちろん、自分も含めて、他の人を誘うからメンバーが増えたんです。
この時に、なにか「あいつは誘っても無理」って思わせる理由を考えておくことです。例えば、「〇〇の資格を取りたいから勉強しなくてはいけない」などという理由だったら、通じやすいですね。そんなキャラを、さりげなく作っておきましょう。
ポイント-4相手をけなさないで誉める
相手の話をけなさないで褒めておくと、誰でも気分が良くなりますから、褒められたことをさらに1人でしゃべり続けます。
こちらは、ほとんど話をしないで済みます。
ポイント-5相手の話に同意する
噂話や悪口以外の話には、一応同意しておくと良いですね。自分の話に同意されると、それ以上突っ込んできませんから、話を長く聞く必要もなくなります。
ポイント-6嫌なことはハッキリ断る
普段は何でも「ハイ、ハイ、そうですね」といってる人でも、嫌なことは嫌だって、時にはきつく断ると効果的です。
「あ! この人にはこんな一面があるんだ」と思わせることが、かなり相手の印象に残りますから、その後嫌なことを断りやすくなります。
こんな感じで人と接すると、なるべく交流をしないで、しかも上手に期間工として過ごすことが出来ます。Fさん、すごいですね。