俺はガテン系の仕事してたけれど、期間工になったらやっていけるかな? とか、自分はどちらかというと、コツコツやるのが好きだけれど、期間工になれるかな?
こんなことを考えている人って、案外います。人は誰でも、今までと違う仕事に就くときには、不安になるものですから、まあ、当たり前ですね。
しかし、実際に期間工をやっている人たちの前職は、本当にいろいろです。もちろんガテン系の人もたくさんいますし、コツコツ系のひとだって大勢います。事務系だった人も、接客業をやっていた人だっています。
だから、心配しないで期間工の世界に飛び込みましょう。そこで、ここでは、どんな人が期間工に向いているのか、なにかこれがあれば期間工向きだということはないのか、そんなことを考えていきます。
期間工に向いている人はこんな人
よくいわれている期間工向きの人の特性ですが、体力があってやる気があることですね。そうなると、ガテン系の人が向いていることになります。
事実、ガテン系の人にとっては、期間工の仕事で使う体力的な部分は、まったく問題はない場合が多いといいます。
でも、細かい神経を使うラインや、細かい作業を強いられるラインになると、実際のところは厳しいと感じている人もいます。
また、コツコツと物事をやることが好きだという人は、細かい神経を使うラインや、細かい作業を強いられるラインでも、苦痛を感じないで黙々と作業をすることが出来るといいます。
そんなコツコツ型の人が、ちょっと体力が必要なラインに就くと、厳しいと感じることがあるといいます。一長一短ですね。
しかし、配属される部署になれてしまえば、どちらのタイプの人もそれなりに仕事をこなしていけます。
では、どんなタイプの人が期間工に向いているのかというと、基本的にもの作りが好きな人だったら、どんなタイプの人でも問題なく期間工の仕事をやっていけます。
期間工の仕事は基本的にはもの作り
では、期間工の仕事内容を考えてみましょう。例えば、自動車工場での仕事を取り上げてみます。
鉄板を切断して、車体の部品を作るプレス工程。プレス工程で出来上がった部品を、溶接などで車体にしていく、溶接工程。溶接で形になった車体に色を塗って、完成した車体にする塗装工程。完成した車体に、エンジン・トランスミッション・サスペンション・タイヤ・シートやガラス、その他の内装品を組み付けていく、組み立て工程。組み立て工程で
完成車になった製品の外見や機能をチェックする、検査工程があります。
この工程の全てが、もの作りです。期間工の仕事の基本は、もの作りだということですね。
もの作りが好きだ、興味があるという人は期間工向き
例えば、ロール状になった原材料の鉄板を切断、プレス機に入れてドアを作るなどの仕事をしていると、楽しくなるタイプの人がいます。これは、ただのロール状の原材料が、何工程化経て、ドアの形になることが面白いと感じるからです。
プレスで出来上がった部品を、所定の位置に溶接していくと、次第にボディーの形になってきます。ただのモノコックボディーだったものが、次第に車のボディーの形になっていくことを、面白いと感じる人もいます。
溶接で完成したボディーに、下地・中塗り・上塗り・トップコート・焼き付けという塗装工程を経て、美しいボディーに仕上がることを楽しいと感じる人もいます。
塗装を終えた美しいボディーに、車であるために必要なパーツを組み込んでいくと、次第に車の姿になってくることが、面白いと思う人もいます。
完成した車を目視点検して、塗膜の中にゴミが入っていたらテープなどでマーキングをしたり、ワイパーや灯火類がきちんと機能しているかどうかチェックすることに、面白さを感じる人もいます。
ここにあげたような作業が面白いとか、そういうことに興味があると感じる人たちに共通していることは、もの作りが好きだとか、もの作りに興味があるということです。ということは、期間工の仕事自体が好きであり、興味があることになります。
少しでも、もの作りが好きだったり、もの作りに興味のある人は期間工に向いているということですね。
そこには、ガテン系もコツコツ系も、元事務系も、もと接客業も関係はありません。もの作りに対して、好きだとか興味があるという気持ちがあれば、誰でもまったく問題なく仕事をしていけます。