期間工になって稼ぎたいけれどなんだかハードルが高そうだ。何しろ一流のメーカーばかりだし、俺じゃあ面接で落とされてしまいそう。
それに、製造メーカーだから何か資格がいるんじゃないのかな? 例えば溶接工の資格とか、工場内で資材を運ぶこともあるかも知れないから、フォークリフトの免許とか、きっとなにか必要な資格があるかも知れない。俺、なんの資格も持っていないから、この面でも拙いかも知れない。
こんなことを感じている人って、意外にいます。でも、そんな心配は一切ありません。期間工になるために必要な資格は、まったくありません。18歳以上で非就学の人でしたら、誰でも期間工に応募はできます。
また、学歴もまったく問われることはありません。義務教育である中学を卒業していれば、誰でも応募することはできます。
そこで、ここでは期間工に必要とされる資質に付いて、考えていきましょう。
期間工に求められる資質とは?
期間工に求められる資質は、ザックリいってふたつだけです。それは、「やる気!」と「体力!」のふたつです。
なんの仕事でもそうなのですが、とにかくこの「やる気!」と「体力!」が期間工にとっては、もっとも求められる資質です。逆にいうと、「やる気!」と「体力!」さえあれば、期間工として、十分にやっていけるということですね。
期間工にとってやる気が重要なわけは?
では、なぜ期間工にとってやる気が必要なのか、考えてみましょう。一番のポイントは、集中力を維持するために、やる気が必要だからです。
なんの仕事でもですが、集中力が途切れると、とんでもないことになります。特に、期間工の場合、流れ作業の中のひとつを担当します。
集中力が途切れてしまうと、ラインのスピードに作業速度と正確さが付いていけなくなります。そうなると、欠陥品を作ってしまったり、一時的にラインを停止しなくてはいけないことになります。この為、期間工にとって、集中力はある意味では生命線ともいえます。
また、最終の検査ラインに配属されると、目視で製品の出来をチェックします。山ほどあるチェック項目のすべてを、一定のスピードで見落とすことなくチェックしていきます。
細かい神経を使い、連続して同じことをしますから、ここでも集中力は大切です。検査に見落としがあると、メーカーの定めているクォリティー以下の製品が市場に出てしまい、メーカーの信頼を落とすことになります。
また、現場で上司の指示をしっかり理解することも、集中力が必要です。上司の指示を正確に理解しないまま作業を続けると、そのこと自体がミスになります。
こんな大切な集中力を保ってくれるのが、「やる気!」です。期間工に求められる資質その1ですね。
期間工にとって体力が必要なわけは?
次に、期間工にはなぜ体力が必要なのか、という理由です。
どんな仕事でも、必ず体力は必要です。理系の仕事でも、信じられないぐらい体力を要求されます。徹夜の実験が続いたりすることが、結構あるからですね。
しかし、期間工に必要とされる体力は、筋力そのものと、体全体の持久力です。といっても、アスリート並みの筋力を必要としている訳ではありません。
工具を落とさないで使える程度の握力と、普通よりもちょっと重いものをさばける程度の筋力があれば、十分に仕事をすることは可能です。
そして、その筋力を持続して使える持久力は、結構必要です。1日中同じ作業を反復しておこないますから、どうしても全身ではなく、体の1部分に負担がかかりやすくなります。それに、耐えて正確な作業を求められるスピードでこなせる体力が要ります。
こうやって文字すると、「なんだか相当ハードな感じだけど、俺に出来るかな?」と思ってしまいそうですね。でも、大丈夫ですよ。案外、人間の環境に対する順応性は高いですから、すぐに必要な筋肉が鍛えられます。
まとめ
期間工に最も必要な資質は「やる気!」と「体力!」だということが、分かってもらえたと思います。
あとは、職場でのコミュニケーションを最低限取れることです。上司の指示をきちんと理解出来ること。分からないことを、正確に質問出来ること。同僚たちと、良好な関係を作ること。
こんなことも、職場の常識として必要とされます。相手のいうことをしっかり理解して、自分の意志を正確伝えられることが必要です。
じつは、この為にも「やる気!」と「体力!」は必要です。仕事中、少し疲れてきた時に、コミュニケーション能力が低下します。これをカバーするのが、「やる気!」と「体力!」です。
特別な資格も学歴も必要はありませんから、「やる気!」と「体力!」さえあれば、期間工になってしっかり稼ぐことが可能になります。