食事がおいしいと、期間工の仕事を長く続けられるということをいう人がいます。ちょっと考えると、なんのつながりもないように感じますね。
確かに、旨い食事をしたからといって、期間工の仕事を長く続ける理由にはならないような気がします。1年しっかり稼いで、外で旨いものを食べることを考えれば、その方が長続きするモチベーションになるかも知れません。
しかし、実のところ、食事と期間工の勤務期間には、それなりに深いところでつながりがあったのです。
そこで、ここではおいしい食事と期間工の勤務期間について、考えていきます。
仕事を長く続けられるかどうかは食事の内容できまる
その企業で長く期間工を続けられるかどうかの、大きなポイントに食事の内容があります。内容にはふたとおりあって、ひとつが味です。美味しくなければ、いくら栄養バランスが取れていても、長期間食べる気はなりません。
そうなると、次第に食事の味を理由にして、辞めることを無意識に考え始めます。そして、更新のときをチャンスにして、退職をしていく例があります。
もうひとつが、栄養バランスです。期間工の仕事は体力と気力の勝負になります。体力も気力も、栄養バランスが悪いと続きません。
特に気力面でいうと、抗ストレス作用のある栄養素が必要になります。体力は何となく食べてさえいれば持ちますが、社会的なメンタルヘルスをしっかりさせるためには、それなりに必要な栄養素があります。
ストレスに強い体を作る栄養素
まず、ストレスに対して強くならなければ、期間工は長続きしません。食事面でストレスに強くなるためには、カルシウムとマグネシム、コレステロールとビタミンは欠かせません。
カルシウムが不足すると、イライラの原因になります。これが続くと、知らないうちに強いストレスを抱え込んでしまいます。
マグネシウムはカルシウムの働きを調整してくれます。マグネシウムが不足すると、カルシウムの働きが悪くなり、イライラが続きます。
そして、コレステロールです。ストレスと戦うためには、副腎皮質ホルモンが必要です。その副腎皮質ホルモンの原料になるのが、コレステロールです。また、ビタミンCやB6とパントテン酸が不足していると、いくらコレステロールが足りていても、副腎皮質ホルモンを十分に作ることが出来なくなります。
このような栄養素が十分な食事内容でも、美味しくなければたくさん食べることは難しいですね。味は大切です。
脳の機能を活性化させる必要性
メンタルヘルスに影響が出るのは、脳の機能がきちんとしていない場合が多いといいます。脳の機能、特に神経伝達機能を司るいくつかの物質に必要な栄養素があります。
中でもセロトニンという物質が不足すると、抑鬱状態を招きやすくなります。抑鬱になってしまうと、気が付かないうちに気分は沈み込んでいきます。こうなると、仕事が嫌になりますから、自然と退職理由を見つけ出して、辞めていくことになります。
セロトニンの原料になるのは、アミノ酸の一種でトリプトファンという栄養素です。タンパク質を多く含む食品には、必ず入っていますから珍しいものではありません。しかし、やはり味が悪いと、たくさん食べる気にはなりません。
他にも脳の働きを活性化してくれる、ブレインフーズを摂る必要があります。ブレインフーズとは、脳を活性化させる栄養素や成分を含む食品のことをいいます。しかし、特別珍しい食品群ではありません。
セロトニンが不足すると、抑鬱状態を招きやすくなる原因ですが、メラトニンという誘眠物質の生産が減ってしまうからです。こうなると、睡眠障害などが起こり、脳が休息できなくなるため、抑鬱を誘発することが多くなります。
そして、ドーパミンという物質も必要です。ドーパミンは快感物質といわれていて、楽しさや心地よさを感じさせてくれます。これらの物質を作り出してくれる食品が、ブレインフーズです。
どんな食品なのかというと、青魚、鮭、大豆、エビやカニ、緑黄色野菜、肉類、鶏卵、乳製品などが、ブレインフーズです。特に珍しいものではありませんが、これらに含まれている栄養素が必要です。
アスタキサンチン、フラボノイド、テルペノイド、GABA、アミノ酸、レシチン、チロシン、ホスファチジルセリンなどがそれです。
要するに、あらゆる食品をバランスよく食べることが必要になります。そして、脳の栄養素である、糖質のもとになる炭水化物も取らなくてはいけません。
しかし、美味しくなければ、あまりたくさんは食べられないですね。それに、美味しくない食事は、消化器官が活発にならない感じがします。
こんなことがありますから、栄養バランスが良くておいしい食事の企業で働くと、脳を元気にできますから長続きするのでしょう。