「ちょっと稼がなくてはいけないので、何処か住み込みのバイトはないかなとか、地元ではなかなか良い仕事がないから出稼ぎをするか」、などと思っている人には期間工がおすすめです。
いくら住み込みのバイトだからといって、必ず収入が良いとは限りません。また、寮も完全無料だと思って入ると実は有料で、しかも相部屋だったなどということもあり得ます。
それと、出稼ぎ感覚で仕事をするのでしたら、大げさにいうと就業地域は日本国内だったらどこでもOKだと考えましょう。そうすれば、期間工を募集している工場は、必ず見つかります。
なぜ期間工がおすすめなのかという理由を、ここでは考えていきましょう。
期間工がおすすめだという4つの理由
期間工をおすすめするのには4つの理由があります。
- 高収入
- 完全無料の寮がある
- 最長35ヶ月働ける
- 正社員腸制度がある
これが、4つの理由です。
こんなに好条件が揃っている仕事は、期間工以外にはなかなかありません。では、4つの理由を1つずつ、詳しくみていきましょう。
高収入の内容
多くの期間工の年収ですが、300万円以上、400万円ぐらいになります。多い人だと、450万円に届く人もいますから、かなり高収入です。
その内容ですが、残業、深夜手当、休日出勤などが含まれます。最近では、かなりサービス残業などがあるといわれていますが、期間工にはそんなことはありません。やったら、必ずその分は収入に反映されます。
また、企業によって違いますが、だいたい6ヶ月で契約の更新があります。この時に、必ず満了慰労金が支給されます。金額は、企業ごとにちがいますが、かなり高額です。
これらを全部含めると、300万円以上、400万円ぐらい、あるいは450万円に届く高収入が得られます。
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完全無料の寮が多い
期間工を募集している多くの企業は、遠方からの応募者を受け入れるために、寮を持っています。その寮も、多くの場合水道光熱費も含めて、完全無料です。たまには、水道光熱費は、入寮者負担というところもあります。しかし、それでも負担は軽いですね。
それにほとんどの場合、職場である工場には社員食堂が付いています。中には、就業中の1食は無料という企業もあります。なんだか、昼食付きの仕事みたいですね。さらに、寮にも食堂が付いていることも、結構あります。
このため、ほとんどの場合、食事の心配をする必要がありません。それに、社員価格で食事が出来ますから、食費を抑えることが出来ます。寮費が無料だったり極めて低額だということと併せて考えると、出費を相当抑えることが可能です。
これは、すごく貯金をしやすい環境になります。年間200万円を貯金することも、決して夢ではありません。
最長35ヶ月働けて再雇用も可能
期間工の最長契約期間は、35ヶ月です。これは、労働基準法上、連続雇用期間が35ヶ月を過ぎると、正社員扱いにしなくてはならないからです。
しかし、35ヶ月満了後、6ヶ月のクーリング期間を置くと再雇用してもらえる可能性があります。
同じ工場にこだわらなければ、別の企業の別の工場でしたら、すぐに雇用してもらうこともできます。
別の企業の別の工場でも、期間工の収入や待遇が大きく変わることはありません。これを上手く使って繰り返していれば、知らないうちにかなり貯蓄額が増えていきます。こんなことが出来るのは、期間工だけですね。
正社員登用制度
期間工を採用している企業は、ほとんど正社員登用制度があります。きちんと働いて、職場の上長から推薦をもらえれば、正社員登用のチャンスはあります。
以前は期間工から正社員へなる道は、相当タイトだといわれていました。特にトヨタは厳しくて、希望者の数%程度しか試験を通過できないなどという話もあったぐらいです。
しかし、最近は景気の回復や、海外輸出の増大もあって、ほとんどの自動車工場はフル操業をしています。
トヨタの正社員登用実績は、2013年は40人程度、2014年は100人程度だったといいます。しかし、2015年には300人を正社員に登用しているという情報もあります。
トヨタが忙しくなると、当然ですが周辺企業も忙しくなります。デンソーやアイシンAWのような企業も、トヨタ車の生産台数分のパーツを作らなくてはいけません。そのため、はやりフル操業になります。
この結果、以前よりも正社員の数が必要になってきますから、登用人数が激増している状況です。正社員になるチャンスが、今は広がっていると考えられます。
非正規雇用従業員から、正社員になるケースはなかなかないのですが、期間工にはそれがありそうですね。