【トヨタ期間工の口コミ02】Tさん31歳、1年で退職

トヨタ期間工の口コミ

年齢 勤務期間 給料(月平均) 担当した工程
31歳 1年 30万円前後 組み立てライン

トヨタ自動車で期間工として勤務をしていた茨城県のTさん(31歳)に体験談を聞きました。働いていた工場や期間と時期、期間工になった理由や仕事内容。それに給料など、これから期間工を目指そうとしている人にとって気になる話をしてもらいました。

働いていた工場名を教えて下さい

元町工場でした。生産している車種はクラウンやマークXなんかでした。完成車の組み立て専門の工場だったので、エンジンやミッション、アクスルなんかは他の工場で作ったものが運ばれてきます。

かなり大きな工場でしたが、何人ぐらい人がいるかは聞いたことがないのでわかりませんが、相当大勢の従業員がいたことが印象的です。

働いていた時期と期間は?

働いていたのは、2016年の5月から2017年5月までなので、ちょうど1年間在籍していたことになります。

期間工になった理由を教えてください

僕が期間工になった理由は、よくありそうな話です。大学を卒業して小さな商社に入社したのですが、上下関係が異常なのと、けっこうブラックな体質に嫌気がさして辞めたからです。

途中入社で社員募集をしている企業もありましたが、焦ってそこへ入って同じことを繰り返したくなかったので、一時退避という感じでした。どうせ一時退避をするのだったら、稼いでやろうと、期間工になる道を選んだんです。

面接ではどんなことを聞かれましたか?

面接で聞かれた主なことは、仕事はきついけれど大丈夫ですか・2交替あるいは3交替勤務になるけれど耐えられますか・体力に自信はありますか・学生時代の部活は何を・寮は当たり外れがあるけれど文句を言いませんか・借金はありますか・前の会社を辞めた理由は、という感じだったと思います。

聞かれたことのすべてに対してポジティブに答えました。ただ、前の会社を辞めた理由が異常な上下関係と明らかなブラック体質だからですと答えたら、面接の担当官が笑っていたので一緒に笑ってしまったことを、今でも覚えています。

やっていた作業・仕事内容は?

僕が担当していたのは、いわゆる組み立てという工程でした。塗装が終わったきれいな車体に、サスペンションやブレーキを組み込んでいく作業でした。

慣れれば難しいことはないのですが、初めのうちは流れていく速度に追いつけなくて、結構焦りましたね。それと、きれいに塗装されたボディーに傷を付けちゃいけないということが、かなりプレッシャーになっていました。

でも、何かあると社員の人がフォローに入ってくれるので、自然に慣れます。気が付いたら、一人前に仕事ができるようになっていましたから、それほど心配することはないと思います。

給料や手当はどれくらいでしたか?

基本賃金は日給制で、金額は9,800円でした。月間稼働日数がだいたい21日で残業は20時間前後あります。あとは深夜手当や休日出勤手当などがあるので、毎月の総支給額は30万円ていどでした。

ここから各種の保険や所得税なんかが控除されるので、手取り金額は25万円ぐらいのときが多かったですね。これに満了報奨金と慰労金が加算されるので、年収としては400万円ちょっとになりました。けっこう、良い収入だと思います。

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寮や社宅生活はどうでしたか?

僕が入っていた寮はアビリオ大林という寮で、トヨタの寮としては「あたり」だという寮でした。完全な個室で、テレビや冷蔵庫、エアコンに寝具が付いていたので、まったく不自由はしませんでしたね。

トイレや風呂は共同でしたが、自分で掃除しなくてもいいからかえって楽ですよ。それに食堂があって、休みの日なんかは3食お世話になれます。食堂は広々として、明るくて清潔な感じです。

寮の周辺にはコンビニやスーパーなんかがあるから、食堂の食事に飽きたら弁当という選択肢もあります。あと、ネットが使えるのはよかったですね。

絶対的に快適とまではいかないけれど、贅沢を言わなければまったく不自由のない生活ができます。

社内や寮での人間関係はどうでしたか?

ネットの書き込みなんかを見ていると、トヨタの人間関係はあまりよくないという記事を見ることがあるけれど、そんなことはなかったですね。

正社員の人たちが我々期間工を上から目線で、ということもゼロではないけれど、極めて少ないですね。休憩時間なんかに仕事のことを聞くと、特に偉そうにすることもなく、普通に教えてくれます。

期間工同士も休みの日に名古屋まで出たり、誰かの部屋に酒を持ち込んでモータースポーツの話で盛り上がって「トヨタのバカヤロー、もう一回F1やって可夢偉を乗せろー」なんて、結構楽しくやっていました。

休日はどのようにすごしていましたか?

最初の1ヶ月ぐらいは、体が慣れていないので部屋でごろ寝をしていましたね。だんだん慣れてくると、仲のいい人達と繁華街に出て旨いものを食べたり、一杯飲んだりしていました。他にはレンタカーを借りてドライブっていうときもありました。

まあ、お金がかかるからどちらも月に1、2度程度でしたけれど。

あとは部屋の掃除や溜めちゃった洗濯物を片づけたり、音楽を聴きながら一人酒っていう感じでしたから、退屈をするっていうことはなかったですね。

期間工になって良かったと思うことは?

期間工になってよかったことは、先のことを考える時間を持てたことと、お金を貯められたことです。

会社を辞めて焦って次の職を見つけたとしても、果たしてまともに自分の人生を歩けたのかどうか、わかりません。仕事に追われて、そんなことを考える時間を持てないからです。

でも、期間工は仕事が終わったら、あとは全部自分の時間ですから、考える時間をたっぷり持てます。おかげで自分を見つめなおすことができたので、いまの塾の講師という職業を選択することができました。

期間工になって一番きついと感じたことは?

きつかったことは、単純作業をずっと繰り返さなくてはいけない、ということですね。来る日も来る日も、ずっと同じことをやっていると、なんだか自分が人間なのか機械なのか、わからなくなるからです。

この状態に耐え切れずに辞めていく人も結構いたので、決して僕だけがそう思っていたわけではないと感じています。

これから期間工になる人にひとこと

お金がいいからとか、考えなくてもいいからとかだけで期間工になると、今言ったような理由で辞めることもあります。

それと、体に対してはある程度の負担がかかることを理解しておかないと、こんな仕事やってられないという感じになりやすいですね。

そうならないようにするために、期間工になったときの目標設定をしておくといいと思います。目標金額を貯めることや、貯めたお金で将来何をするなど、なんでもいいので目標を立てておくことをおすすめします。

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