年齢 | 勤務期間 | 給料(月平均) | 担当した工程 |
---|---|---|---|
33歳 | 1年 | 30万円前後 | 組み立てライン |
アイシンAWで期間工として勤務をしていた山口県のYさん(33歳・女性)に体験談を聞きました。働いていた工場や期間と時期、期間工になった理由や仕事内容。それに給料など、これから期間工を目指そうとしている人にとって気なる話をしてもらいました。
働いていた工場名を教えて下さい
岡崎工場でした。工場というイメージじゃない外見の、ちょっときれいな建物でした。女性の従業員「もたくさんいたので、心強かったですね。
駅からだいぶ離れているので、最寄り駅には会社から送迎バスがきます。歩くとかなりあるんで、助かりました。でも乗り遅れると、遅刻の可能性もあるので、時間厳守です。
働いていた時期と期間は?
期間工として働いていたのは2016年3月から2017年3月の1年間です。その後、試験を受けて合格して、正社員に登用されましたので、現在は正社員として勤務をしています。
期間工になった理由を教えてください
理由ですか? 理由は、バツイチになったからです。両親は別れた夫との結婚には猛反対だったので、バツイチになって実家に帰るのは嫌だったから働かなくてはいけなくなったからです。
どうせ働くのだったら、一杯お給料をもらえて私たち女性でもできるお仕事で、寮があるところという条件でさがしていたら、アイシンAWがあったので迷わずに応募しました。
ちなみに幸いというのか、子供がいないので、期間工になる決心がついたことは確かです。
面接ではどんなことを聞かれましたか?
面接で聞かれたことは、体力的なこと、2交替制勤務になっているが大丈夫かということ、寮はワンルームだが食堂はないけれど大丈夫かということ、志望動機はどんなことか、借金はあるか、何か持病はないか、過去に大きな病気をしたことはないかなどが主なことだったと思います。あと、視力や色弱についても聞かれたと思います。
私の場合、志望動機がバツイチになったので働かなくてはいけないからと、正直に話したのですが、問題はなかったようでした。体力面は中学と高校でバドミントンを、大学では女子サッカーをやっていたので大丈夫だと答えたのがよかったかもしれないですね。
何となく、すべてポジティブな答え方をした方がいいのかも知れないですね。
やっていた作業・仕事内容は?
電子工場で細かい部品の組み立てをやっていました。かなり細かい作業なので、体はさほど使うことはないのですが、神経が疲れます。
一応というのかラインですから、流れていくスピードが決まっています。新人のためにスピードを遅くすることは多分ないので、初めのうちはついていくのが大変です。かなり神経が疲れます。
でも、お仕事の内容自体は決して難しいとか、複雑だということはありません。問題は正確さとスピードです。
それでも、適宜休憩が入ってリフレッシュできるので、定時まで頑張れます。ただ、残業が結構あったので、その時は気持ちを切り替えて新たに仕事と向き合っていく感じでした。
給料や手当はどれくらいでしたか?
残業や休日出勤が多かった月は、夜勤の深夜手当と合わせて総支給額で30万円ぐらいになることが結構ありました。手取りで25万円ぐらいですね。残業があまりなく、休日出勤もなかった月は24万円から25万円ぐらいです。結婚前のOL時代では、ちょっと考えらない金額でした。
多額ではないのですが、この月収に契約更新の時満了一時金と契約更新手当が支給されます。年収としては350万円以上ありました。中には400万円近い人もいるらしいですね。
寮や社宅生活はどうでしたか?
私たち女性の期間工は、会社や派遣会社が用意してくれたワンルームタイプのマンションかアパートに入るのが基本のようでした。
私もワンルームマンションでした。食堂の設備はありませんから、基本は自炊です。ただ、疲れて帰ってきてから食事の支度って結構つらいので、近くのコンビニやスーパーでお弁当を買って帰って、それをお夕飯として食べることが多かったですね。あと、たまになんですが、仲良くなった人たちと外食をすることもありました。
私が入っていたマンションには、同じラインでお仕事をしていた人が3人いたので、お休みが一緒の時なんかには、それぞれ手料理を作って持ち寄って、何となく楽しくやったこともあります。
社内や寮での人間関係はどうでしたか?
社員の人たちが私たち期間工を下に見るという感じもなかったし、期間工同士も普通に接していたので、基本的な人間関係は悪くなかったと思います。
でも、女性の期間工の中には「あの社員生意気よね。私たちを下に見てる」という感情を持っている人もいたことは事実です。
でも、私から見ると、そんなことはないように思うので、要は受け取り方の問題だと思いました。
私も今は正社員なので、期間工の方たちに対しての態度は、十分に気を付けています。
休日はどのようにすごしていましたか?
初めのころはお昼近くまで寝ていて、それからお部屋のお掃除や洗濯をして、っていう感じでした。体が慣れてくると、さっさとお掃除や洗濯を済ませて、親しい人たちと名古屋に出てお買い物やお食事をしたりすることもありました。
でも、そんな贅沢は毎月1、2回です。あとはお部屋で本を読んだり、音楽を聴いたりして過ごしていました。毎日びっしりとお仕事をしているので、お休みの日のこんな過ごし方は、案外充実しています。専業主婦だった時には、わからなかったことです。
期間工になって良かったと思うことは?
よかったことは正社員になれたので、完全に自立できたことです。バツイチになったときには、これからどうしようかと思いましたけれど、期間工になったおかげで完全に自立できたので感謝しています。
それと、期間工だった時期は1年間だったのですが、案外貯金ができました。正社員になった今も、貯金はしやすい環境なので、将来のためにしっかり貯金は続けています。
期間工になって一番きついと感じたことは?
一番きつかったのは、2交替勤務かなと思います。1週間日勤をやった後、休日を挟んで、次の1週間は夜勤になります。
このサイクルに体が慣れるまで、結構時間がかかります。その間、体がだるかったり、頭がぼーっとするときがあったりします。そんな状態の時にミスをしないように気持ちを強く持つことは、かなり精神力と体力が必要なんで、きついですね。
体調管理は基本ですから、ある程度自分に対してストイックになる必要がありますね。
これから期間工になる人にひとこと
男性のことはわかりませんけれど、女性ができる期間工のお仕事ってあまり多くはないと思います。それだけに、嫌になって辞めてしまうと後がないということを理解しておく必要があります。
ほとんどの工場は24時間操業なので、2交替勤務はつきものだと思っておくべきです。それが嫌だからって辞めるのだったら、初めから期間工にはならない方がいいと思います。
あと、毎日同じことの繰り返しなので、飽きてしまう人もいます。でも、これもどこの企業の期間工になっても同じですから、期間工になろうと思ったときには受け入れる気持ちを持っておかないと辞めてしまうことになります。
期間工は収入がいい分、ちょっときつい面があることを理解してから応募するべきですね。そうしないと、ご自分の大切な時間を無駄にしてしまう可能性があります。ご自分の大切な時間は、決してお金には代えられないので、理解しておいてください。