年齢 | 勤務期間 | 給料(月平均) | 担当した工程 |
---|---|---|---|
36歳 | 6ヶ月(勤務中) | 36万円前後 | 溶接 |
期間工として一定の期間勤務をしたとき、先輩たちはどのような体験をしたのか興味があります。
そこで、実際に期間工として勤務をしていた人の体験談や、まだ勤務中の人の体験談をまとめてみたので、参考にしてください。
スバル期間工Dさんの体験談
現在もスバルで期間工をしているDさん(男性・36歳)の体験談です。
Dさんは大学を卒業して地銀に就職しましたが、銀行という業種自体が自分に合わないという感覚が次第に強くなってきて、辞めることになったといいます。
働いていた工場や時期と期間、給料面や寮の生活など、これから期間工を目指す人にとっては見逃せない情報です。
働いている、または働いていた工場名
現在私は本社工場に勤務しています。生産車種はレヴォーグやインプレッサ、フォレスターなどの中型車が中心になっています。
働いていた時期と期間
勤務を開始した時期は平成29年9月からで、現在もまだ勤務を続けています。35ヶ月フル満了までやるつもりです。
期間工になった理由を教えてください
私は静岡県の地方銀行に大学卒業後就職したのですが、次第に銀行という業種が自分にあっていないのではないか。そして銀行業の将来に対して、あまり期待が持てないと感じるようになったのです。
幸いというと変ですが、いまだに独身だということもあって、銀行を辞めて独立することを考えました。業種はまだ決めていませんが、辞めてこれからのことだけを考えることに集中していると収入がありませんから、無駄にお金を使うだけなので収入が良くて生活費のかからない期間工になる道を選びました。
期間工は仕事が終わってから考える時間がたくさんあるので、自分の目的にはピッタリです。おかげで、だんだん自分のいくべき道が見えてきたような気がしています。
面接ではどんなことを聞かれましたか?
面接で受けた質問は、いくつもあります。
まず聞かれたことは、なぜ銀行を辞めたのかということでした。もちろん、辞めた理由はハッキリ伝えましたし、後悔はしていないことも伝えました。
あと、体力面は大丈夫かということです。小学校から現在まで空手を続けているので、まったく問題ないと答えました。
他には借金はあるか、ファッションタトゥーや本格的な刺青はしているかなども聞かれましたが、この質問の時には「元銀員がそんなことはしていとは思いますが」っていって、面接担当官が苦笑していましね。
それと、基本的に昼勤と夜勤の交替勤務なので構わないかとか、忙しいと残業が続くが大丈夫かなどとも聞かれました。もちろん、どちらも全く問題はありませんと答えました。
年齢が年齢なので、採用してもらえるかなと心配だったのですが、ポジティブな答え方をしたのが良かったのか、無事に採用してもらえました。
やっていた作業・仕事内容は?
現在私がやっている仕事は、溶接です。溶接といっても、電気溶接機などの工具を使って自分でやるような作業はありません。プレスの工程で作られたパネルを機械にセットすると、後はロボットがやってくれますから、我々期間工に対して専門的な技術や知識を求められることは、まったくないですね。
ただパネルは見た目よりも重いので、だんだん握力が落ちてくるのは少し辛いかもしれない。でも休憩時間に回復できるのと、次第に必要な筋力が付いて来るからそれほど苦痛ではありませんね。すでに、すっかり慣れました。
給料はどのくらいでしたか?
期間工の基本賃金は日給制で、9,000円が現在の日給額です。私の月収は総支給額として、約36万円から37万円です。もちろん残業や深夜手当、それに休日出勤などの手当が含まれた金額です。
この月収に加えて契約更新ごとに満了一時金の支給があります。満了一時金はフル満了時点まで勤務をすると最高累計額で227万円になるので、かなり魅力てきですね。単純計算で、年間約70万円の支給額になるので、年収は500万円に近付くような気がしています。
寮や社宅生活はどうでしたか?
私が現在住んでいるのは、東長岡寮です。なんでも築40年という古い建物ですが、その割には清潔感があります。
部屋は広い部屋を1人で使っているので、以前は2、3人で住んだのだろうと思います。でも、必要な家電や備品は揃っているので、まったく不便はありません。それと、居室内は禁煙です。私はタバコを吸わないので気になりませんが、喫煙派の人は辛いかもしれませんね。
風呂とトイレは共同ですが、特に嫌な感じはないですね。食堂があって、朝食・昼食・夕食が食べられます。格安で食べられるし、ご飯大盛は自由ですし汁物はセルフサービスでお替りは自由です。
レオパレスの部屋が寮になっているところにあたると、築年数があまりたっていないしバス・トイレが部屋にあるので快適だといいますが、食事の支度をしなくてはいけないのでかえって大変かもしれないですね。
社内や寮での人間関係はどうでしたか?
スバルの社風っていうのかどうか、正社員の方たちと我々期間工の間には変な隔たりはありません。食事時間や休憩時間に仕事のことで相談をしても、決して嫌がらずに応じてもらえます。
期間工同士の人間関係もごく普通で、食堂や風呂場でも普通に接することができますから、現在のところ人間関係は決して悪くないと思います。
ただまだ半年程度しか経っていないので、もっと時間が経てばよりはっきりした人間関係がわかると思います。
休日はどのようにすごしていましたか?
初めのうちは親しい人もいなかったので部屋でゴロゴロしたり、掃除や洗濯をしたり、CDで音楽を聞きながら読書をしていました。
最近は親しい人が2、3人できたので、我らと繁華街にいって旨いものを食べて一杯飲んだりしています。この間も浅草に行って、魚清でフグを食べました。旨かったですよ。
こんなことばかりやっていると、お金がいくらあっても足りなくなるので、月に1、2度です。あとは地元の居酒屋か、私も含めて誰かの部屋に集まって飲み物やつまみを持ち寄ってワイワイやっています。ただし隣室に夜勤の人が寝ていないことが大前提です。
期間工になって良かったと思うことは?
お金を減らすことなく、これから先のことをじっくり考える時間が持てたことです。銀行を辞めてすぐ転職しても、それが正解なのかどうか疑わしいと考えたのでじっくり考えたかったのですが、仕事をしないで考えていると貯金が減るだけです。
期間工をやっていれば悪くない収入を得ながら、考える時間をもてます。こんな条件は、なかなかないと思いますね。
いまはまだ言えませんが、やりたいことが見つかりつつあって、それを形にするためにはどうしたら良いのかと考えがまとまりつつあることが、期間工になってよかったことだと思っています。
期間工になって一番きついと感じたことは?
一番きついことですか。一番かどうかは期間工を卒業するときじゃなければ言えませんが、現状で一番きついことは毎日が単純作業の繰り返しだということですね。
単純作業ですからいくら仕事をしても、達成感がありません。達成感のない仕事はいくらやっても、絶対に満足感は得られませんから、いわゆるやりがいを見つけることができません。それを承知で毎日仕事をするというのは、結構きついですね。
でも、これも自分の将来につながることだと思えば、案外耐えられます。人生の中に、こんな時期があってもいいのかなと思っています。
これから期間工になる人にひとこと
期間工を目指すのでしたら、ただお金だけを目的にしていると挫折する率が多いようです。辞めていく人の多くが、やはり単純作業の繰り返しに耐えられなかったといいます。
それを乗り越えるためには、なにか目的を持つことが必要かもしれないですね。目的や目標がはっきりしていると、単純な期間工の仕事も目的や目標を達成するための手段と割り切れるから、案外耐えられます。
偉そうなことをいうようですが、どうせやるんだったら何か目的や目標を持って取り組むべきですね。それを達成したときには、私もそうですが期間工になってよかったと思えるはずですから。