大手メーカーと中小企業の期間工それぞれのメリット・デメリット

大手メーカーと中小企業の期間工それぞれのメリット・デメリット

工場で働くということを考えると、選択肢としては2とおりになります。1つは、大企業で期間工になって稼ぐことです。そして、もう1つは中小規模の工場で働くことがあります。

これから期間工を目指そうと思っている人は、どちらの工場が良いのか分からない人が結構いるでしょう。

ここでは、大企業の期間工になった場合と、中小規模の工場で働いた場合、それぞれのメリットとデメリットについて、情報を伝えていきます。

大企業期間工のメリットとは?

大企業の期間工になった場合のメリットは、大きくリいって2つです。1つは金銭面で、もう1つは待遇です。この2つが、期間工にとっての最大のメリットです。

では、内容をチェックしていきます。

大企業期間工は高収入が狙える

まず、金銭面ですが高収入です。年収は300万円~400万円。中には、450万円に届く人もいますから、非正規雇用従業員としては、相当高収入だといえます。

これは、基本賃金に残業、深夜手当、休日出勤手当、それに6ヶ月ごとの契約更新ときに支給される満了慰労金と満了報奨金を含めた金額です。

収入に幅があるのは、残業の多い企業や、夜勤・休日出勤の回数などで、かなり変わるからです。ちなみに同業種でしたら違う企業でも、基本的な部分の賃金には大きな差はありません。

残業手当・深夜手当・休日出勤手当がしっかりもらえる

一部のブラック企業だけではなく、かなり有名な企業や銀行などでも、サービス残業やサービス休日出勤があるといいます。

まして、ブラックバイトは当たり前にサービス残業がありますが、期間工にはそれはまったくありません。

残業も、深夜労働も、休日出勤も、やったら全てが収入に反映されます。むしろ、稼ぎたいから積極的に残業や夜勤、休日出勤をする人もいるぐらいです。ですからこの部分は、すごく安心ですね。

出費を抑えられる

大企業の期間工には、出費を抑えることが出来る大きな要素があります。その理由ですが、大きくいって2つあります。

1つは、住宅費が無料になるか、負担があっても極めて軽い負担になることです。そして、もう1つが、食費をそうとう抑えることが出来ることです。

生活費の中で、かなり大きなウエイトを占める2つの要素を、そうとうカット出来ることは大きなことですね。

では、それぞれの内容をみていきます。

多くの大企業には寮がある

遠方からの応募者を受け入れるため、ほとんどの企業は寮を持っています。寮費というのか部屋代は無料か、負担があっても極めて低額です。

特別な場合を除いて、生活必需家電や寝具などもほとんどの場合揃っていますから、入寮してから何かを揃えなくてはいけない、ということはないのが普通です。

それに寮は完全個室か、相部屋でも個人占有スペースは完全プライベートルームが普通ですから、プライバシーは守れます。

必要なものはせいぜい、「ボディーシャンプー」「歯ブラシとチューブの歯磨き」「タオル」「ティッシュペーパーとトイレットペーパー」程度です。

こういう好条件が揃っていますから、出費はかなり抑えられます。

光熱費が無料の寮もかなりある

寮費無料という中には、水道光熱費は期間工の負担というケースもあります。しかし、実は水道光熱費も含めて、完全に寮費が無料だという企業もかなり多くあります。

つまり、住居費は完全に無料になりますから、生活費の中で最もウエイトを占める部分の出費をゼロにすることが出来ます。

それに、完全無料だからといって、生活必需家電や用品がないということはありません。必要なものがすべて揃っているのは、少しは寮費のかかる寮と同じです。

社員食堂を使える

工場には、ほとんど社員食堂が付いています。ついていない企業は、ほとんどありません。そして、期間工も社員価格で社員食堂を使えます。

寮にも食堂が付いている場合が多いので、食事の心配をする必要がないですね。それに、何よりも安く食べられますから、出費を抑えられます。

福利厚生がしっかりしている

大企業の期間工は、健康保険・厚生年金、雇用保険、労災保険でしっかり守られています。それと、健保組合で運営している、スポーツ施設や保養施設を期間工も使えます。

あと、有給休暇もしっかり取ることが出来るのも、大企業の期間工の良いところです。

期間工には学歴も資格もいらない

大企業の期間工には学歴も、資格も不要です。学歴は、義務教育を終えていれば問題ありませんし、何かの資格が必要だという応募条件もありません。

健康で、やる気と体力がありさえすれば、高収入への道が開けています。

大企業期間工のデメリットは?

メリットがあれば、残念ですが必ずデメリットもあります。大企業期間工のデメリットとして、「契約期間が最長35ヶ月」「配属先によって収入が違うことがある」「出会いが少ない」」などがあります。

それぞれの項目について、内容をみていきます。

契約期間が最長35ヶ月

これは労働基準法によって決まっています。35ヶ月以上連続して勤務をさせると、正社員扱いにしなくてはいけないため、こういう契約期間になっています。

しかし、6ヶ月のクーリング期間を置くと、同じ工場で再雇用してもらえることがあります。また、違う企業でしたら、まったく間を置かずに雇用してもらうことが出来ます。

配属先によって収入が違うことがある

同じ企業の中でも配属先によって、残業や休日出勤の時間や回数が違うことがあります。このため、同期入社の期間工の間でも、収入には差が出ることがあります。まあ、これは仕方ないですね。

出会いが少ない

一部の精密機械製造工場だと、女性の期間工が半数近い、或いは半数を超えることがありますから、男性期間工にとっては出会いのチャンスですね。

しかし、期間工を採用している業種で一番多い自動車工場になると、女性期間工はいることはいますが、人数はかなり少ないですから、出会いはあまり期待できません。

逆にいうと、女性期間工にとっては、男性との出会いのチャンスは、相当あるということになります。

中小規模の工場のメリットは?

では、中小規模の工場で働くと、どんなメリットがあるのでしょうか。

「家族的な面がある」「意見をいいやすい」「思ったほど低賃金ではない」「変わったことがある」「従業員同士の付き合いが濃い」などがあります。

項目別に、内容をみていきます。

家族的な面がある

これは特に小さい工場には多いようです。仕事面だけではなく、プライベートの悩みなども、誰が何で悩んでいるのかが分かりますから、みんなで支え合っていく感じですね。

それに、食事なども賄いを経営者の奥さんが作ってくれたり、契約している弁当屋から届いたものを全員で食べるなどということもあるといいます。なんとなく、家族的です。

また、少ない人数で、意外な製品の受注を受けて、良い仕事をしていくので連帯感が強まりますから、従業員同士の付き合いは濃いようです。

仕事が終わった後で、上司や先輩に連れられて飲みに行くのが嫌でなければ、楽しい職場になりそうです。規模が小さくて、少人数の職場ならでは、ですね。

意見をいいやすい

仕事上のことで何か気づいたことがあれば、割合に意見はいいやすいようです。休憩のときや、仕事が終わって帰るときなどに、上司や先輩にちょっとした時間をもらって、意見をいうことは可能です。

思ったほど低賃金ではない

よく中小規模の工場は、低賃金だといいます。確かに、小規模で家族経営的な工場の賃金は、低賃金の場合が多いといいます。

しかし、中規模の工場になると、想像よりも賃金が高いことがありますから、思っていたよりも低賃金ではなかった、ということになります。

変わった仕事がある

最近の町工場では、「脱下請け」を目指しているところが結構あるので、かなり変わった仕事内容が出てくるケースがあります。

深度11,000mまで切れ目なく深海を探索出来る、「無人深海探査機江戸っ子1号」も、下町の町工場が作りました。

また、大企業の工場では、まず受注することができないような、ほとんどオーダーメイドに近い製品の受注も、町工場ならではです。

意外な製品の製造を手掛けることが出来るので、面白くて変わったことがあるのは町工場のいいところですね。

中小規模の工場のデメリットは?

では、中小規模の工場で働いたときの、デメリットにはどんなことがあるのでしょうか。

まず、「安定しない」「寮が工場の2階で相部屋だった」「上司や先輩が私生活に介入してくる」「社会保険に入っていなかった」などがあります。

安定しない

中小規模の工場の場合、ほとんどが下請け業務ですから、1つの仕事が終わるとしばらく安定しない、などということがあります。特に、小規模工場には、この傾向があるといいます。

上司や先輩が私生活に介入してくる

特に小規模な工場は少ない人数なので、なにかと上司や先輩が私生活に口を出してくるケースがあります。

もちろん、悪気があってやっているわけではありませんが、今までそんな経験をしたことがない人だと、ちょっと引いてしまいがちです。

寮が工場の2階で相部屋だった

「寮完備・食事付」などといわれて就職したら、寮は工場の2階で相部屋だった。などということがあります。

こんなことにならないように、しっかり下調べをしたり、面接のときに詳しく聞いておく必要はありそうですね。

社会保険に入っていない場合がある

中規模工場ではそんなことはないのでしょうが、小規模な家族経営の工場になると、社会保険に入っていないケースもあります。

この場合、国民健康保険と国民年金には、自分で加入しておかないと、何かあった時には大変なことになります。

まとめ

条件面という意味でいうと、圧倒的に大企業の期間工の方が有利です。社会保険やその他の福利厚生面、それに収入面など、どれをとっても有利になります。

でも、小規模な工場の家族的なところが好きだとか、面白い仕事があるのが楽しい、というところが好きな人には向かないかもしれません。

中小規模の工場の仕事も人材派遣会社が取り扱っているケースがありますから、探すことはそれほど難しくはありません。

しかし、収入面はもちろんですが、社会保険を含めた福利厚生面や、仕事の安定感などを考えると、やはり大企業の期間工がおすすめになります。