働くならどっち?大企業と中小企業に向いている人の特徴まとめ

働くならどっち?大企業と中小企業に向いている人の特徴まとめ

大企業と中小企業では、働く環境が大きく違います。勤務形態から給与、待遇など、それぞれ良い面や悪い面があり、合う合わないは個人によって変わってきます。

自分に合った会社で働くためには、まずは大企業と中小企業の特徴やメリット、デメリットを把握し、どちらがいいのか選択することが大切です。

ここでは、大企業と中小企業を比較し、どんな人がどんな企業で働いたらいいのかアドバイスしています。また、実際に働いている人の口コミも紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。

大企業と中小企業の定義

大企業と中小企業は定義によって分類されています。まずはどのような定義で分類されているのかを見ていきましょう。

中小企業の定義

中小企業は、中小企業基本法によって定義されています。業種ごとに従業員数などの条件があり、その条件を満たしていれば中小企業や小規模企業者に分類されます。

業種 中小企業 小規模企業者
卸売業 100人以下 5人以下
小売業 50人以下 5人以下
サービス業 100人以下 5人以下
建設業、製造業、運輸業、その他 300人以下 20人以下

大企業の定義

大企業の定義は具体的に定められているわけではありません。中小企業の条件を超える企業を大企業と定義しています。

大企業と中小企業を徹底比較

大企業 中小企業
平均年収 約672万円 約390万円
福利厚生 充実している 最低限の保障しかない
労働時間 残業や休日出勤が少ない 残業や休日出勤が多い
平均年間休日 114.9日 106.4日
転勤 多い 少ない
人間関係 悪い 良い
出世 しにくい しやすい

大企業と中小企業とでは、働く環境で大きな違いがあります。どのような違いがあるのか、具体的に見ていきましょう。

給料の違い

労働者の平均年収は企業の規模と比例しています。つまり、大企業になればなるほど給料が高くなります。

具体的な平均年収は東証一部上場企業で672万円となっており、従業員数によって以下の金額に分かれます。

  • 5,000人以上:508.6万円
  • 1,000~4,999人:494.8万円
  • 500~999人:462.2万円
  • 100~499人:421.9万円
  • 30~99人:390.8万円
  • 10~29人:393.3万円
  • 1~9人:338.8万円

大企業と中小企業を比較すると、約300万円以上もの差があり、大企業と中小企業との格差が大きいことを表しています。

特に大企業はボーナスが充実していることが多く、年2回のボーナス額が高かったり、その他に決算ボーナスや臨時ボーナスなどが支給されることがあり、中小企業よりも年収が高くなる傾向にあります。

ただし、このデータは大企業の役員などの高額所得者も含まれており平均年収が引き上げられている部分があります。

福利厚生の違い

大企業は福利厚生がしっかりしているのが大きな魅力です。一般的な社会保険や雇用保険などとは別に、団体の生命保険や車両保険に加入できたり、扶養手当や住宅手当などの各種手当も充実しています。

また、保養施設が用意されていたリ、契約施設を割引額で利用できたりなどプライベートでも恩恵を受けることができます。

一方で、中小企業は最低限の福利厚生しか用意されていない企業が多くあります。もちろん、企業によって内容は違いますが、大企業と比較すると充実していないのは間違いありません。

労働時間や年間休日

年間休日の平均数も従業員の数によって以下に分かれており、会社の規模と比例していることがわかります。

  • 1,000人以上:114.9日
  • 300~999人:112.5日
  • 100~299人:110.3日
  • 30~99人:106.4日

また、大企業と中小企業とでは労働時間にも差があります。大企業は残業や休日出勤が少ないのですが、中小企業は残業や休日出勤が多いため、大企業よりも労働時間が長くなってしまいます。

転勤の有無

大企業は全国各地に営業所を構えていることが多く、中小企業に比べると転勤が多くなります。中には数年ごとに転勤を繰り返す転勤族と呼ばれる労働者がいるほど、転勤が一般的な企業もあります。

一方で中小企業は、営業所をたくさん抱えていないため転勤は少なくなります。

人間関係と出世

従業員の人数が増えれば増えるほど、人間関係も複雑になっていきます。大企業では派閥ができたりなど、面倒ごとに巻き込まれる可能性も高くなります。

また、社長や役員などの上役とのコミュニケーションはほとんどとれず、自分の意見を伝えることができません。

一方で中小企業は従業員が少ない分、人間関係のトラブルが少なく皆が和気あいあいと働いている企業が多く、社長との距離も近いので自分の意見を伝えてコミュニケーションを取ることもできます。

出世に関しても大企業では出世争いが起こったり派閥争いに巻き込まれたりなど、難しい傾向にありますが、中小企業は人数が少ないので出世しやすくすぐに役職に就くことができます。

それぞれのメリットとデメリットと向いている人

大企業と中小企業には、それぞれメリットとデメリットがあります。働き方において何を重視しているかによって、向いている人も変わってくるので、併せて解説していきます。

大企業のメリットとデメリット

まずは大企業から見ていきましょう。

大企業のメリット

大企業のメリットは次のようなものがあります。

  • 給料が高い
  • 休日が多い
  • 福利厚生がしっかりしている
  • 残業が少なく、残業代もきちんと支払われる
  • 将来性や安定性がある
  • 退職金がある

大企業のメリットは、待遇が良いということ。給料面や休日面も充実していますし、福利厚生もしっかりしています。個人の仕事の負担も小さいので残業なども少なく、残業手当もきちんと支払われます。

ネームバリューがあり会社も安定しているので倒産の可能性も低いですし、退職金もきちんと用意されているので定年まで安心して働き続けられる環境が整っています。

大企業のデメリット

大企業のデメリットは次のようなものがあります。

  • 人間関係でトラブルが起こりやすい
  • 出世しづらい
  • 社風に逆らえない
  • 転勤がある
  • 部署移動がある
  • 一度のミスが命取りになる

大企業は働く人数が多い分、人間関係のトラブルが多いです。実際に人間トラブルが原因で大企業を辞め中小企業に転職する人も多く、働く環境が良いとは言えないようです。

また、老舗企業の場合は社風が古く、凝り固まった意見を押し付けられてしまうこともあるようです。意見しようとしてもなかなか声が届かず、古いしきたりに無理やり従わされてしまうことも多くなります。

大企業に向いている人

待遇面だけを見れば大企業の方が圧倒的に良いので、誰もが大企業で働きたいと思うかもしれませんが、大企業で働くには強いメンタルが必要です。

人間関係でトラブルがあっても気にせずに出社できるメンタルや、出世争いで他者を蹴落としていくことができるメンタルなど、大企業は強い精神力を持つ人が向いています。

また、転勤や部署移動に対応できるというのも重要なポイント。転勤族になって全国を転々とする可能性もあるので、家庭を持って腰を据えたいと思っている人にはおすすめできません。

中小企業のメリットとデメリット

続いて中小企業について見ていきましょう。

中小企業のメリット

中小企業のメリットには次のようなものがあります。

  • 人間関係が良くて働きやすい
  • 出世しやすい
  • 幅広い業務に携われる
  • 社長との距離が近い
  • 社員を大事にしてくれる

中小企業は、社長や経営者との距離が近いというメリットがあります。そのため、何か申請をしてもすぐに許可をもらえたり、意見を言いたいときもすぐに伝えることができます。

また、社風や社訓などの凝り固まった考えがなく、古風な考えを押し付けられることもありません。

そして一番のメリットは人間関係が良好という点です。働く人が少ないのでトラブルも少なく人間関係で悩まされるという事も少なくなります。

出世に関しても順番にしていくので無駄な争いも少なくなります。

中小企業のデメリット

中小企業のデメリットには次のようなものがあります。

  • 給料が安い
  • 休みが少ない
  • 退職金がない
  • 将来性、安定性がない
  • 福利厚生が少ない

中小企業の最大のデメリットは給料が安いという点。すべての企業が一概に安いというわけではありませんが、大企業と比較すると月給、ボーナスともに安い傾向にあります。

また休みが少なかったり、退職金が出ないという企業も多いようです。

規模の小さな会社になると定年まで会社が存続しているかも危ぶまれる場合があり、将来性や安定性も大企業に比べるとありません。

中小企業に向いている人

中小企業は待遇面で優れているわけではありませんが、働きやすい環境が整っているので、楽しく、仲良く、自由に働くことができます。

また、色々な仕事を幅広く扱わせてくれるので、経験を積んでスキルアップすることができます。責任のある仕事を任せられることも多く、仕事にやりがいを感じやすいという特徴もあります。

給料や休日に重点を置くのではなく、働きやすい環境やスキルアップ、やりがいなどを求めているという人は、大企業よりも中小企業がおすすめです。

両者の口コミを比較

では、実際に大企業で働いている人と、中小企業で働いている人の口コミを紹介していまきます。

大企業の口コミ

【30代男性】
福利厚生がしっかりとしていて、労働組合に加入できるので、労働環境に不満はありません。自分だけで厳しい仕事は他の人と分担することもできて、個人の負担も少ないと思います。

【30代男性】
給料はそれほど高額ではないけれど、ボーナスが高いのが嬉しいです。夏と冬のボーナスに加え、決算賞与などもあり、金銭的な面は満足しています。ただ、接待や親睦会などのイベントも多く、休日に呼び出されるのはつらいです。

【40代女性】
有給もしっかりと取れるし、急病で休んでも代わりにヘルプできる人がいるので、休みづらいということはない。ただ人間関係は難しく、気の合わない人が数名はいるので精神的に疲れる。

【20代男性】
出世するためにはかなりの努力が必要となる。同期社員が100人以上はいるので、何かにつけて比較されて気を抜けない。出世できる人間とできない人間で差が出てくるのが辛い。

中小企業の口コミ

【30代男性】
社員が少ないのでプロジェクトを全面的に任せてもらえる。比較的自由に仕事を展開できるので、自分の理想を追い続けることができる。社長と一緒にプロジェクトを進めることもあり、仕事にやりがいを感じる。

【30代女性】
毎年社員旅行で海外に連れてってもらえて、とても楽しいです。社員みんなが和気あいあいと働いているので、毎日会社に行くのが楽しいと思えるほどです。小規模だからこそのチームワークだと思います。

【20代女性】
福利厚生がしっかりしていなかったので、入社当初はかなり不満を抱えていましたが、何度か社長に直談判し、福利厚生を増やしてもらえました。社長に意見を伝えやすいというのは中小企業の特権だと思います。(20代女性)

【30代男性】
社員想いの社長なら楽しく働けるかもしれないけど、ワンマン社長の場合は最悪だと思う。社長との距離が近い分、逃げ場もないし、負担が直に社員にかかってくるので働きにくい。

まとめ

大企業と中小企業では、働く環境や待遇が全く違います。どちらが良いとは一概には言えず、それぞれメリットやデメリットがあります。人によって向き不向きがあるので、自分に合った方を選択することが大切です。

それぞれの特徴や、実際の口コミなどを参考に、自分がどのような働き方をしたいのかを考え、合う方を見極めていきましょう。